こんにちは!「わたし」です。
韓国で正社員として働き始めて間もなく1年が経過します。
韓国で社会人になると給料から4大保険のお金が引かれます。
給料からどんな名目でいくらひかれるのか?
手取りは大体いくらになるのか?
初任給前に知りたいと思いませんか?
それから、韓国で退職金はどのくらいの期間が働いたらいくら支給されるのか?
気になりませんか~?
韓国では日本と違って就労期間によって退職金をいくら支給するという法律があります。
該当期間の前に仕事を辞めちゃうと、もらえるはずだった退職金がパーになるので辞職の時期を決める際に大変有益な情報になります。
この記事ではそれらを簡単に調べる方法をお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
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※この記事の内容は韓国の法律の改定と共に異なる可能性があります。
また法律素人の個人が調べた範囲で記事を書いておりますので、当記事で生じた損害等については免責とさせていただきます。
韓国で給料の手取り額を調べる方法
給料から天引きされるもの
韓国で会社員をする場合、月給から雇用保険、労災保険、国民年金、健康保険という4つの保険が引かれます。
日本と同様労働者と使用者(会社)が折半する形で保険料が国に徴収されます。
料率は労働者:使用者が50:50で納めます。
つまり保険料の半額を会社が払ってくれて、後の半分が自分の給料から天引きされてるってこと。
会社が示している月給から保険料が数万円引かれた額が手取りとなります。
私も働く前はいったい手取り額がいくらになるのか、戦々恐々としていましたが韓国人の夫に月給額をいうと、スマホでチョチョイと検索し
じゃあ手取り額こんくらいだね~
と教えてくれました。
実際、初給料日に会社から給料明細をもらいましたが、事前に調べていた額と大差なかったです。
前置きはいいから韓国給料の手取りの調べ方、早く教えろよ~!
手取り額の調べ方
まずは NAVER の検索バーに임금계산기 と入力しサイトを表示します。
下のリンクからも飛べます。
①연봉を選択する
②월급を選択する →月給を入力する
例として200万ウォンと入力しました。
すると各種保険の控除額と、手取り額がすぐに出てきました。
簡単だね~
もらった給料明細とも大差なかったんでこの計算機は信ぴょう性は高いです。
退職金の調べ方
お次は知らなかったら大損するかも?
韓国の退職金についてお話しします。
日韓の退職金の違い
日本は退職金をいくら支給するかについては取り決めはありませんが、韓国では以下のように明確に規定されています。
1年以上継続して勤務した勤労者に対して、30日分以上の平均賃金を退職金として支給しなければならない
つまり、韓国で退職金をもらうには必ず1年以上働かないともらえないってこと。
逆に言えば、366日働ければ退職金がもらえるけれど、364日しか働かなかったらもらえるはずの退職金がパーになるってこと!!
私はこの事実を数日前に職場の同僚と話してて初めて知りました。
ところで退職金って何年働いたらもらえるんですか~?
1年以上だよ~
1年働いたら退職時に1か月分の給料が退職金としてもらえるよ~。
だから辞めるとしても1年以上働いて辞めなさいよ~。
目安としては
1年働いたら 1か月分の給料
2年働いたら 2か月分の給料
3年働いたら 3か月分の給料
が退職金としてもらえるという理解です。
夫に聞いてもそれは同じでした。
韓国ではどこの会社でも法律でそう決まっているそうです。
ちなみに私は日本で国立系病院で3年きっかり働きましたが、3か月分の月給ほど退職金は出ませんでした。
月給2か月以下だった気が…
日本の退職金って規定がない分、企業の思い通りというか…
日本のサイトで調べてみたら大企業で定年まで勤めたら結構な額がもらえるけれど、それ以外の中小企業の退職金の平均は韓国よりもしょぼかったです。
かなしい…
韓国のように法律で決めてほしい。
退職金の調べ方
先ほどのサイトで退職金についても調べることができます。
①퇴직금を選択
②入社日、退社日を入力
③3か月分の月給を入力
すると退職金の目安が出てきます。
※200万ウォン×3か月分の額で計算しました
ちなみに、入社日2022年6月3日、退社日を2022年の6月2日に設定したところ(365日未満)・・・
退職金の対象ではないという表示が出てきました。
やはり、1年以上働くことが退職金支給の必須条件であるようです。
たった1日で天と地の差がつくので、注意しましょう。
ちなみに、上の計算機で計算してみると1年以上経過しさえすれば、2年5か月で辞めたとしても2年5か月相当の退職金が出るようです。
同僚との会話で3年働かないと退職金が3か月分でないと思っていたけど、最初の1年さえクリアすれば勤続月数に応じた退職金が出ると知って一安心しました。
1年以上勤続っていうのが退職金をもらうためには大切ってことね。
有給について
韓国では日本で言う有給休暇は연차(年休)と言われます。
年休は申請すれば自由に仕事を休むことができる制度です。
韓国は年休についても実に明快に規定されています。
私は雇用契約書を書く際に施設の代表から以下のように説明を受けました。
雇用から1年目の年休は1か月勤務後に1日与えられます。
1年以上働く場合、年休はその年に15日に増えます。
分かりやすく説明すると、
1か月勤務→年休1日ゲット
2か月勤務→年休2日ゲット
3か月勤務→年休3日ゲット
このように1か月ごとに年休を1日ゲットできるのですが、勤続1年を経過すると年休が+3日で15日に増えます。
2年目からの年休は勤務開始月に15日付与されます。
つまり、勤務2年目の4月入社なら4月から年休を15日もらえます。
この年休の法的根拠は以下の法律からきています。
法定年次休暇
使用者は、1年間の所定労働日数の80%以上を出勤した労働者に、その翌年から15日の有給年次休暇を与えなければならない。最初1年を超過する継続勤務年数の2年ごとに1日を加算し、加算休暇を含む総休暇日数は25日を限度とする。1年未満の労働者の場合、1ヵ月皆勤時、1日の有給休暇を与えることとする。未使用年次休暇に対しては手当を支払い、年次休暇を1年間使用できなかったことから休暇請求権が消滅しても賃金請求権は消滅しない。使用者が年次有給休暇の使用を促進するために所定の措置を講じたにもかかわらず、労働者が休暇を使用せず消滅した場合、使用者はその使用しなかった休暇に対して補償する義務はない。
INVEST KOREA より引用
勤続年数が長くなるほど、年休は増えます。
職場の勤続10年のベテランは年休を20日持っていて、月に1,2日年休を使って休んでいます。
年休の使い方も同僚に迷惑が掛からないように一応気を遣って休んでいるようで、例えば旅行に行くからと年休を10日など連続で使うことは暗黙のNGとなっているようです。
他のスタッフがその人の穴を埋めないといけなくなるからです。
こういった制限はあるにしろ、有給をつかうのが当たり前の韓国がちょっとうらやましいです。
私が働いていた日本の国立ブラック病院では、退職時に強制的に年休を棄てさせられましたからね。定年退職するベテランの先輩たちも…。(有休を棄てたからと言って賃金の補填はありませんでした。)
年休を使われると現場が回らないくらい忙しかったからです。
まとめ
この記事では仕事をしないと考えもしなかった手取り額や退職金、年休についてお話ししました。
私は韓国で最低賃金で働いていますが、フルタイムの雇用契約書を書いて雇用されています
そのため、退職金や年休等の権利が与えられます。
働く前は最低賃金だし、手取り額が同じならアルバイトと変わらないじゃないかと思っていましたが、フルタイムの社員として雇用されると、年金、医療保険をはじめ各種保険費を会社と折半できることをはじめ、退職金や年休というアルバイトでは受けることのできない恩恵があります。
そのため、長い目でみるとアルバイトやフリーランスではなく社員としての雇用形態の方が様々な面で強いなと思った次第です。
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