国民就職支援制度を利用して韓国の老人ホームに就職しました。
国民就職支援制度についてはこちらの記事をご参考ください。
職業は요양보호사で日本語でいう介護士です。
私の日本での前職は看護師ですが、韓国語はネイティブレベルに読み書きできないので、介護士の資格を韓国の国民就職支援制度で取得し、就職しました。
この選択は正解でした。ストレスフリーで働いてます。
就職して1週間ですが、求職、面接から職場の様子についてご紹介したいと思います。
求職の方法
求職は韓国のハローワーク的な雇用労働省がやっているワークネット(워크넷)というサイトから行いました。
(ワークネットというサイトへの求職登録は韓国人であれば自宅で簡単にできますが、外国人の場合、最寄りの雇用センターに外国人登録証を持参していかなければできません。)
ワークネットからめぼしい求人情報を検索。
自宅の地域を指定して、요양보호사 と入力すれば、自宅付近の求人情報が出てきます。
워크넷 に 履歴書を登録しておけば、サイト上から求職申請もできますが、直接電話して面接の予約を取らなければならない企業もあります。
私は国民就職支援制度を利用する際、女性人力開発センターという機関を仲介したため、担当の職員にKAKAOでどの企業に求職したかということをお伝えする義務がありました。
○○に求職申請したいんですけど…
私が企業に聞いてあげますよ
なにを聞いてくれるかわからないけど、○○に面接行きたいというとその企業に電話かけてお伺いを立ててくれました。
企業に電話して面接行きたいこと伝えました。直接電話して面接日の打ち合わせを取って下さい。
こんな連絡が来たので早速企業側に電話しました。
女性人力開発センターの担当さんから連絡あったと思うんですが、面接日はいつがご都合よろしいですか?
韓国語が完璧じゃないので電話ですぐ日本人ってばれました。
ん?あなた日本人?うちは老人ホームだけど、電話番号間違えてない?
いやいやいや…!!!間違えてないですぅうう。
担当さんが先方に私が日本人って伝えていなかったみたいで、電話口で非常に驚かれました。
そりゃそうだ…
とりあえず面接の約束をしたけど、電話の反応から「あ、これ面接しても落とされるかも」と不安を覚えました。
面接
履歴書持参で面接に行ったら面接担当者の事務長さんが開口一言。
「どうしてうちで働きたいの?あなた前職は看護師で年齢もまだ30代。正直、うちで働くのはもったいないと思うよ。」
と言われました。
韓国って看護師の地位が日本より高いです。看護師が介護士の仕事をするなんて考えられない話です。
韓国の看護師はオムツ交換や入浴介助、食事介助の仕事をほぼしません。医療に専念します。
日常生活援助を担当するのは 요양보호사 という介護士で、学力不問の50~60代の女性が担うことが多いです。
だから若くて看護師のあなたがなぜ…と聞かれたんですが…。
日本では요양보호사の仕事、全部看護師がやるので、この仕事への拒否感はないんです。それと韓国語が不自由なんで看護師の仕事をする自信もないんです。
そういうことを説明したら、理解してくれて後日面接合格の連絡を頂きました。
老人ホームに就職して
こうして4月から老人ホームで働きだしましたが、これがむちゃくちゃ楽しい。
仕事内容は看護師時代に毎日やっていたことでギャップがないです。
就職して一週間。
看護師や社会福祉士を観察して思ったことなんですが、もし周りが勧めるように看護師や社会福祉士として就職していたら、韓国語力が足りなくてストレスが多かったと思うんです。
でも同僚と一緒にラウンドしながら仕事する介護士だからノンストレスなんじゃないかと思ってます。
会議でわからないことがあっても、後で同僚に聞けば解決するし。
看護師や社会福祉士は数が少ないから、情報収集や伝達をする役割を負わねばならず、今の私にはそれ出来ないと。
日本の病院は忙しすぎて人間関係もぎすぎすだったけど、韓国は看護師と介護士で分業がしっかりされているから、仕事の量も日本と比べると少ないし、動くときはしっかり動いて、業務時間中も座って休む時間もあります。
同僚や職員には「いそがしいでしょう?大変でしょう?」と言われますが、日本の看護師時代ととくらべると、全然大丈夫。
就職成功!大成功!
心配事があるとすれば、娘のこと。
夕方6時過ぎてお迎えに行くので「さみしい」といわれて、心が痛いけど、ごめん、かあちゃん、仕事がたのしくてやめらんない。
週5勤務で平日も一日だけ休みが入るので、その時に娘のケアをしつつ、娘が小1になる前の3年間は今の職場で働きたいなと思ってます。
関連記事情報
私は国民就職支援制度で就職しました。
就職1か月が経過、得たものと失ったものについて考えてみました。
コメント