韓国で5歳児を育てているわたしです。
娘が生まれてから、YouTubeでいろんな育児・学習番組を見てきました。
子ども4人を東大理3に送った佐藤ママが「九九は幼少期から歌で覚えさせた」と話しているのを見て、私も娘が3歳ごろから九九を覚える取り組みを家庭学習で取り入れてきました。
その結果、年長の娘が完璧に九九をマスターしたので、その方法をシェアしたいと思います。
1.九九を教えようと思ったきっかけ
きっかけは冒頭で話したとおり、佐藤ママのYouTubeチャンネルです。
通常、九九って小学2年生で習いますが、なにせ韓国は学習熱が日本よりも高く、幼少期から高い学費を払って塾に通わせる文化があります。
なので、親の私が焦らないよう、家でちょっとずつ先取りしようと思ったわけです。
子どもが求めていないのに先取りすることに関しては賛否両論あるでしょう。
しかし、子どもって基本的にどんな勉強をすればいいのか自分ではわかっていません。
だから時期が来れば親が学習に導くことが大事だと思います。
わたしは曲がりながらも12年間義務教育を受けてきたので、どの分野のどの単元がその後の学習に大きな影響を与えるか理解しています。
算数で言えば、四則演算。
ここで転ぶと後々非常に苦労するので、幼いころから少しずつ徹底的に反復練習をすることが大切。
また、学習熱が高い韓国で勉強ができないことは子どもの自尊心を傷つけ、自己肯定感を低くするので
塾に通わせるお金を惜しみたいなら、親が家庭で子どもをサポートしてあげるのは普通だと思います。
2. 九九を覚えるまでの具体的なステップ
99の歌を聞き流す
YouTubeで佐藤ママの方法を参考にして3歳ごろに韓国語で九九の歌の効き流しをはじめました。
時間は1日20分くらいで朝ご飯の時間とか、風呂あがり着替えてる時間とか、隙間時間のBGMに九九の歌を聞き流しました。
そしたら、娘が2の段からどんどん覚えて、歌をきかなくても九九を暗唱できるようになりました。
2の段を覚えたら、3の段をリピート、3の段を覚えたら4の段を覚えるまでリピート、こんな感じで9の段まで行くのに3か月くらいかかったかと思います。
なんと3歳にしてリズムに乗って九九をすべて暗唱できるようになりました。

こんなにスムーズに覚えるとは思ってなかったです。
ただ、娘は九九の歌は歌えるようになりましたが、九九の意味を説明しても理解できず、聞き流しをやめたら2の段と5の段以外はところどころ間違えるようになりました。
佐藤ママもまずは歌で覚えて理解はあとからついてくるって言ってたんで、別にいいんですけどね。
とりあえず、すべて歌えるようになったことに満足して九九はいったん忘れました。
ちなみに日本語ではなく韓国語でかけ流しする理由は、娘は韓国で義務教育を受ける予定なので無理に日本語で九九の歌をきかせることは娘の学習の害になると思うからです。
幼稚園年長さん(満6歳)になってから本格的に九九をおさらいする
来年から小学生になるということで九九をきっちり覚えなおそうと考え、再度風呂上りの着替えの5分の間に九九の歌の効き流しを再開しました。
すると頭に残っていた記憶がよみがえり、あっという間に正しく歌えるようになりました。
正しく歌えるようになったら記憶を強化するため、九九を紙に出力する練習をしようと思い、日本で買ってきたくもんの「はじめての九九」をやってみました。
しかしこの問題集は私的にいまいちでした。
この問題集は日本人ようなので日本語の九九の歌で覚えた子のためにひらがなで答えが書いてあったりして、娘には合いませんでした。
九九の問題なら日本の無料プリントサイトにあふれているので、自宅のプリンターで印刷して使っても十分だと思いました。
順番に九九を書けるようになる
紙へ正しく答えを出力する練習をするためには、まずは九九が順番に書いてある問題集を集中的にやります。
2×1=
2×2=
2×3= …
こんな問題です。
娘は最初は歌を歌いながら、答えを書き込んでいました。
ランダムに九九を書けるようになる
これらを正しく出力できるようになったら、次は段ごとにランダムに出題されるプリントで練習です。
こんなやつです。
2段が終わったら3段、3段が終わったら4段とどんどん完璧にできる段を増やしていきます。
この段階では問題の数をこなすことをサポートします。
韓国在住ならキタンスハクっていう問題集はお勧めできます。
こんな感じでひたすら問題が書いてあるんですけど、一冊やればさすがに丸暗記できる量の問題です。
この問題集、元算数塾経営をしていた韓国人の介護士の同僚が家にあったからあげる~って新品をタダでくれたんですよね。

12年前の年季のはいった問題集だけど、問題は腐らないんで問題ないです。
小さい問題集なんでカバンに入れて持ち歩いて、娘と外食するときの待ち時間に「暇だし一ページやる?」と聞いて隙間時間にやったりしてます。
最終的には1から9の段まですべてランダムに出題される問題をやって仕上げです。
これは今日やった問題です。
足し算やハングルの自宅学習もやってるので、九九は15問にしときました。
あとは朝の幼稚園バスの待ち時間や娘をママチャリの後ろに乗せて帰るときはさりげなく九九の問題だしてます。
一時期、九九の問題を大量にやったせいで、娘は歌を歌わなくても

3×8

24

7×5

35
と即答できるようになりました。
それからこういう問題をみたら、いちいち数えなくても5のかたまりを3個見つけて、

5×3=15!!
お母さん、こたえ15!!
と、いちいち数えなくてもすぐに答えを出せるようになり、娘もうれしそうです。
こういう発見をすると学ぶことの面白さが増しますよね。
3. まとめ
5歳でも九九を覚えることはできました。
一番いい方法は歌で暗記したあとに、段階を踏んで問題集で記憶を固めることです。
九九の意味を分かっていなくても月齢があがると自然に九九の意味を理解できるようになるので、まずは歌で九九を聞き流すことからはじめて見てください。
韓国は日本よりも早期教育を好む傾向があり、塾にも通わせず家庭で何もしないとあっという間に置いて行かれるのではないかと、わたしも今から戦々恐々としています。
しかし親がむやみに競争心を掻き立てられて、子どもの自由な時間を奪い、自分の安心のために盲目的に塾に送ることが果たして親子にとって本当にいいことなのがわたしは疑問です。
わたしが教えられる内容であれば、隙間時間を使って娘と一緒にちょっとずつ勉強していけたらと思ってます。
コメント